
吸入麻酔液
全身麻酔では、通常、吸入又は静脈麻酔薬に加え、筋弛緩剤及びオピオイド鎮痛剤等を併用する
方法が行われています。医療現場ではこれらの薬剤に作用発現が速いこと、麻酔中の調節性がよ
いこと、麻酔後は速やかに覚醒/回復すること等が求められています。また生体内代謝率がより低
く安定した体内動態の実現を目指して吸入麻酔液の開発が進められてきました。スープレン吸入
麻酔液は炭素と結合力の強いフッ素のみでハロゲン化された化学構造を有すため、 生体内で優れ
た安定性を有します。各組織の組織/血液分配係数は、他のハロゲン化麻酔剤 と比べて最も小さい
値でを示します。2011年4月22日に厚生労働省より製造販売承認を取得し、2011年7月に販売を
開始しました。