特集

エキスパート医師からのメッセージ

「わからない」ことから逃げずに、 若いうちからチャレンジを

伊藤 裕 先生
慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授

親身になるということ

伊藤先生10年前に慶應義塾大学医学部の腎臓内分泌代謝内科に赴任して以来、私は3つの方針を掲げてきました。「患者さんの生活習慣の全般を理解する」「患者さんの体に起こっていることをすべて把握する」「生涯にわたって患者さんと付き合う」というものです。これは、患者さんに対してトータルケア、ライフロングケアを行っていく覚悟でもあります。

しかし、我々の臨床領域は非常に広範囲で、症例も多様です。また、患者さんと密に接する領域であるがゆえに、落ち込んだりプレッシャーに苛まれたりすることも少なくありません。日々の診療に疲れ、心身ともに大きなストレスがかかり、方針がぶれ、患者さんを診ることが単なる「ルーチン」に陥ってしまうこともあります。そのような時、私はいつも自分に問うことにしています。その患者さんが、「自分の親だったらどうする?」「自分だったら、どうしてほしいと思う?」と。

昨今、「EBM」(evidence-based medicine)が重要視されるあまり、マニュアル医療に甘んじてしまう傾向があることを、私は懸念しています。なぜなら、マニュアルはあくまで最大公約数的なもので、一人ひとりの患者さんの症例にあてはまらないことが、ままあるからです。ある治療法が別の治療法に比べて死亡率を下げたというEBMがあったとしても、目の前の患者さんの命を救うことができなければ、死亡率の低下はその患者さんにとって何の意味もありません。

患者さんを自分の親や自分自身に置き換えることで、その方のQOLや家族の存在にも思い至ることができます。その方の人生や家族との暮らしの中で、この病とどのように向き合っていきたいのか、そのために我々はどのような医療を行うべきか。そうした視点を持つことは、よりよい医療の提供にもつながります。個々の患者さんにベストな医療を行うためには、「Tailor made医療」が必要であり、それを実践する鍵は親身に思う気持ち、その一点に尽きると考えています。

患者さんに対して親身に、真摯に向き合えば、そこに信頼関係が生まれ、医療訴訟なども起こらないのではないでしょうか。

 

全文を読むにはログインしてください。

このサイトは、日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師等)を対象に、バクスター株式会社の医療用医薬品、医療用機器を適正にご使用いただくために、日本国内の承認に基づき作成されております。
日本国内の医療機関、医療行政機関にお勤めされている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。

※フロシールに関するコンテンツと会員登録は、フロシールサイトをご参照ください。

 

fighttp://www.floseal-jp.com/

あなたは医療関係者ですか?

※一部、閲覧に会員登録が必要なコンテンツがございます。ご了承ください。
 会員コンテンツ例:セミナー動画コンテンツ/文献紹介/インタビュー・特集
※会員様以外でも以下のコンテンツはご覧いただけます。
 製品基本情報(添付文書・お知らせ文書・インタビューフォーム等)/学会・セミナー情報 他

申し訳ございません。このページは、医療関係者の方のみにご提供させていただいております。

バクスターサイトへ