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腹膜透析(PD)概要

6.ナトリウムの“篩”効果

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自動腹膜灌流装置(サイクラー)により、短いサイクルで透析液を注排液すると、アクアポリンを通って速やかな水の移動が起こり、相当量のナトリウムの“篩”効果がみられます。結果として相対的な高ナトリウム血症となり、口渇が増強します。この場合、水分摂取を増してしまうため期待される除水効果は減弱してしまいます。しかし、毛細血管と透析液のナトリウム濃度格差が広がるため、透析液中へのナトリウムの拡散が増加し、相対的な高ナトリウム血症は緩和されます。

アクアポリンはブドウ糖を含んだ高浸透圧透析液によって刺激されます。このため等張液であるイコデキストリン透析液ではアクアポリンが活性化されないため、ナトリウムの篩効果はイコデキストリン透析液ではみられません。
(監訳者:木村健二郎ら、2012、「PDハンドブック Steven Guest MD」、東京医学社、P17-18)