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腹膜透析(PD)概要

8.腹膜透析液の組成

組成 配合目的
ブドウ糖/イコデキストリン 浸透圧剤として過剰体液の除去
Na+ 体内に蓄積されたナトリウムの除去
Ca2+ カルシウムの補給もしくは調整
Mg2+ 体内に蓄積されたマグネシウムの除去
Cl- 他の電解質や乳酸により二次的に決定
乳酸イオン/重炭酸イオン 代謝性アシドーシスの是正

PD透析液とHD透析液の主な違い

  1. HD透析液では2mEq/LのK+が含まれているのに対し、PD透析液ではK+が含まれていない
  2. アルカリ化剤としてHD透析液では重曹または酢酸が用いられているのに対してPD透析液では主に乳酸が用いられている (一部重炭酸を含むPD透析液もある)
  3. PD透析液では限外濾過を得るための浸透圧物質として高濃度のブドウ糖が添加されていること

Pharma Medica Vol.23(suppl.) :腹膜透析up to date、メディカルレビュー社:2005年、 p12 より一部改変

 

品目 ダイアニール/ダイアニール-N※1 レギュニール※1 エクスト
ラニール
正常値 腎不全 PDによる変化
PD-4 PD-2 HCa LCa
1.5 2.5 4.25 1.5 2.5 4.25 1.5 2.5 4.25 1.5 2.5 4.25
ブドウ糖※3
(g/dL)
1.36 2.27 3.86 1.36 2.27 3.86 1.36 2.27 3.86 1.36 2.27 3.86 イコデキ
ストリン
7.5
60-110mg/dL ブドウ糖液では一時上がるが
正常へ戻る
Na+
(mEq/L)
132 132 132 132 132 135-145 ↓→↑ 水の移動により除かれる
Cl-
(mEq/L)
95 96 100 100 96 98-108 ↓→↑  
K+
(mEq/L)
0 0 0 0 0 3.5-5.0 除かれる
Ca2+
(mEq/L)
2.5 3.5 3.5 2.5 3.5 4.2-5.0※2 補われる
または除かれる
Mg2+
(mEq/L)
0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 1.5-2.0※2 除かれる
乳酸イオン-
(mEq/L)
40 40 10 10 40 4-16 重炭酸
補われる
重炭酸イオン
(mEq/L)
0 0 25 25 0 23-28 重炭酸
補われる
pH 4.5~5.5/
6.5~7.5※4
4.5~5.5/
6.5~7.5※4
6.8~7.8※4 6.8~7.8※4 5.0~
5.7
7.4    
総浸透圧
(mOsm/L)
344 395 483 346 396 485 344 395 483 344 395 483 282 275-290 →↑  

※1:ダイアニール-N/ レギュニール については混合後の組成を表す
※2:生体内でCaは蛋白と結合しているものが約半分あり、イオンとして存在(Ca2+)するのは約半分である。
※3:ダイアニール-N ではPD-2、PD-4ともに4.25はない。
※4:混合後

Pharma Medica Vol.23(suppl.) :腹膜透析up to date、メディカルレビュー社:2005年、 p12 より一部改変