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PDに伴う合併症(感染症)

2 - 2.PD腹膜炎の実際の治療 (3)

(3)腹膜炎治療時の透析療法

  • 腹膜炎を起こしている状態では、腹膜透過性が亢進しており、除水不全から容易に溢水状態に陥りやすいことに注意しましょう。
  • この際に、限外濾過量を増やそうとして、高濃度のブドウ糖液を使用すると、余計にブドウ糖が吸収されてしまい、かえって溢水状態が悪化する場合があります。PDでの体液管理が困難と判断された際には、一時的にHDへ移行することを考慮しましょう。
  • 治療目的に頻回な腹腔洗浄を継続することによって、かえって治りが悪くなるという可能性が示唆されているため行わないようにしましょう。ただし、1日1回程度の洗浄は、腹膜の癒着を防止する可能性があるため控える必要はありません。

 


(4)経腸管感染や腹腔内病変が疑われた場合

  • 難治性腹膜炎となる可能性を想定して、外科的治療の適応も考慮しながら治療にあたりましょう。大腸憩室炎等が想定される際には、経口摂取を中止し、腸管安静を図りましょう。

 


(5)排液混濁が強い場合

  • 排液混濁が強い時は、フィブリンによるカテーテル閉塞を予防するために、ヘパリン500単位/L(2Lの注液なら1バッグにつきヘパリン1,000単位)のバッグ内投与を行いましょう。