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PD導入を迷う症例

4.胃瘻(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)患者

腹膜透析(PD)導入のポイント

  • 胃瘻患者への腹膜透析(PD)導入は禁忌でなく、合併症もなく腹膜透析(PD)施行は可能(16)
  • 胃瘻患者への腹膜透析(PD)導入→術後最低でも2週間以上の間隔をあけてPDを行う。(16),(17)他、症例報告(18),(19)
  • 腹膜透析(PD)患者への胃瘻造設→腹膜透析(PD)を中止し血液透析(HD)で管理したうえで造設し、術後最低でも数週間(2週間以上(16)、6週間以上(17))の間隔をあけた後、腹膜透析(PD)を再開する。
  • 胃内容物の逆流による誤嚥性肺炎を予防するため、腹膜透析(PD)の注液量を少量から始める。(16)
  • 近年はPEGの代わりに経皮経食道胃管挿入術(PTEG)を造設したPD症例の報告がある。(20),(21),(22)

PEG、PTEG、経鼻栄養の長所・短所の比較

PEG、PTEG、経鼻栄養の各特長を理解して使い分けることが重要です。

手 技 長 所 短 所
経鼻栄養
  • 手術が不要で留置が容易
  • 排痰困難
  • 鼻腔・咽頭部痛
  • 長期留置困難
  • ボディーイメージを損ねる
PEG
  • 排痰可能
  • 鼻腔・咽頭部痛がない
  • 長期留置困難
  • 手技が比較的容易
  • 重篤な合併症
    (腹膜炎、出血、他臓器穿刺のリスク
  • 初期管理がやや困難
PTEG
  • 排痰可能
  • 鼻腔・咽頭部痛がない
  • 入浴可能
  • PET実施困難例にも可能
  • 腹膜透析(PD)患者に適応
  • 腹膜炎がない
  • 留置チューブが長く閉塞の可能性

腎と透析Vol.61別冊腹膜透析2006;275~277,2006


【参考文献】

  • 16. 石崎允,他:逆引きPD事典(東京医学社):92-93,2005
  • 17. 西澤 欣子:腎と透析Vol66:821-824,2009
  • 18. 都筑 優子,他:腎と透析Vol61(別冊 腹膜透析2006):278-279,2006
  • 19. 清水 優佳,他:腎と透析Vol69(別冊 腹膜透析2010):273-275,2010
  • 20. 西澤 欣子,他:腎と透析Vol61(別冊 腹膜透析2006):275-277,2006
  • 21. 野田 一成,他:腎と透析Vol65:(別冊 腹膜透析2008):367-369,2008
  • 22. Tomori K, et al:Am J Kidney Dis. Vol53:357-8,2009